楽しくカンタンに立体作品を!

3Dプリンターで出力したものをそのまま型として使ってみる実験

実験!3Dプリント品が型として使えるか?

今まで3Dプリンターを使って、オリジナルのフィギュアを出力することはちょいちょいあったけど、複製をしたことは無かったのだ。

今回、ワンダーフェスティバルに参加するために仲間とともに複製にチャレンジすることにした。

粘土をうめて、、、からの複製作業もするが、それとは別に、

「3Dプリンターで型を出力して、そのままそれを複製に使ってみる」という実験をすることにした。

 

まずはフィギュアのモデリング。

ZBrushでごくシンプルなモデリング方法でキャラクターをモデリング。

このクマフィギュアのタイトルは

「白い貝殻アクセを取り返したいクマさん」

だ。

お嬢さんに貝殻を拾ってあげたものの、思い返すとやはり惜しくなって取り返すことにしたクマさんなのだ。さすがの執着心である。

このポーズは「やっぱり返してー」と遠くに離れたお嬢さんに向かって吠えているのである。

返してもなにも、そもそもお前のものではない。

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ZBrushのLiveBooleanを活用して型をモデリング

キャラクターのモデリングが終わったら、型の本体にする立方体をサブツールの「挿入」で挿入。

キャラクターの前面&背面半分ずつに合わさるように配置した。

立方体以外に、ダボ用の台形や、吸着しすぎないようにするための球体をサブツールをわけて配置した。

台形のダボは、凸を作った後、サブツールの「複製」で複製し、それぞれマスクしながら1.05倍して凹を作った。若干凹を大きくしないときつくて合わないことがある。

小さくまばらに配置した球体はダボではなく、ただの穴。3Dプリンターで出力したものはかなり固く、複製時に完全にくっついてしまいそうになる。それを少しでも軽減するために接着面積をじゃっかん小さくするための穴を配置したのだ。意味があるかは不明!

なにせ初めてである。

リアルタイムで見た目で結果を確認しながら調整できる

キャラクターそのものはサブツール上で「減算」指定。削る運命を与えるわけ。

ZBrushCoreやZBrushCoreR7まではブーリアンの結果は「結合」「ダイナメッシュの更新(面の貼り直し)」をするまで確認することができなかった。

ZBrushCoreR8からは削った結果などを適用前に確認できる「LiveBoolean」という機能が搭載された。

実際に適用させてしまう前にあれこれ修正が簡単にできるようになった。下の三枚目の画像が「LiveBoolean」オンの状態。これは実際にこういう形状になっているわけではなくて、「確定するとこんな形になるよ」とプレビューで見せてくれているのだ。便利!

この機能があるからこそ、今回の実験をしようと思えたのだ。

確定して、型データとして完成

「よしこれでいけそうだ」と思ったら確定。

「サブツール」の「ブーリアン」にある「ブーリアンメッシュの作成」ボタンを押す。その際に必ず「DSDv」をオンにしておこう。
これにより、エッジが甘くなることなくメッシュを構成してくれる。

「ブーリアンメッシュの作成」ボタンを押すと、サブツールでわかれた状態をとっておきつつ、確定した状態のデータを別データとして「ツール」に保存される。後から気にくわなかったら、サブツールで分かれている状態に戻り、修正できる。

hunterで立体出力。型完成!

そして

hunterという3Dプリンターで出力。

スタンダードのレジン。ようは普通のレジンだ。出力したこの方はかなり固い!

これに2液使う複製を行うと、がっちがちに固まってはがれない恐れがあった。

この前後Twitterでとても多くの方から多くの前向きなアドバイスをいただいてホントに嬉しかった。とっても感謝しております。

「硬化後、柔らかい素材ならいけそう」「ワセリンを塗れば外しやすいはず」などなどたくさんのアドバイスを元に、流し込む素材はシリコンにした。シリコンは硬化後も柔らかい。なおかつ、設置面にワセリンを塗りたくった。

この辺の実作業は友人の中村隆之さんに協力してもらいましたよ。ありがとう。

柔らかい素材&ワセリンで、うまく硬化&きれいに取り出し」がいけるか?!

下の出力結果と形が違うがこれは実はプロトタイプ。この後、さらに作業の成功率をあげるためにこのようなモデリングにした。

下の出力結果と形が違うがこれは実はプロトタイプ。この後、さらに作業の成功率をあげるために上記のようなモデリングをしてみたのだ。

ひとまず、ほぼ成功!

シリコンを流しておよそ8時間。

なんと長く感じた8時間であろうか。

実際は寝てただけだ。

 

ともかく

恐る恐るぱかっと。。。。

お!この美しい後姿。

 

できてる?!

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できてる!!!!!

成功!!

しっかり硬化して、しっかり取り出せた!!

美しい!!

 

3Dプリントしたものをそのまま型として使うという実験は成功!

次はデータ上でさらに反転して、出力。型をレジン化することにも挑戦してみるつもり。

 

今回実験で出力した型や、それから複製したシリコンキャラは

福井のミニ個展(7月23日から渋谷FabCafeにて)とワンフェスに持っていきますので是非お立ち寄りください。

 

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ところで書籍もよろしくお願いいたします。